
文京区にある護国寺はご存知でしょうか?
東京随一の雄大さを誇る建築も有名ですが、かつて茶道振興に尽力した実業家、高橋義雄(茶人としての号は箒庵:そうあん)が茶道の総本山にしようと考えたことでも知られています。
寺の代表(檀徒総代)を務めていた箒庵が盛りたて、護国寺には山県有朋、大倉喜八郎、安田善次郎、団琢磨、益田孝といった茶道を嗜んだ大物実業家や政治家の墓所が集中しています。
さらに、現代まで続く茶道不昧流の開祖で、江戸時代を代表する大茶人の松平治郷(はるさと:号は不昧)の墓所まであります。
各方面から多くの寄進を集め、護国寺には「箒庵」「三笠亭」「月窓軒」「化生庵」「草蕾庵」「不昧軒」「円成庵」「宗澄庵」「羅装庵」と茶室が9つもあり、現在でも大きな茶会が開催されています。
目白台にある肥後細川庭園も茶の湯と縁のある文京区の名所です。
細川家の下屋敷(のち本邸)があった場所ですが、二代目細川忠興(号は三斎)はあの千利休の弟子で、教えを忠実に受け継いだ七哲の一人として評価されています。