奈良と茶の湯の関係といえば、茶道の開祖とも言われる室町時代中期の茶人、村田珠光(むらたじゅこう)と、そのゆかりの寺院である称名寺(しょうみょうじ)が大変有名です。
奈良ではその珠光の名にちなんだ「珠光茶会」という大茶会が2014年から毎年2月に開かれており、多くの有名社寺でお茶を頂くことができます。
珠光はかつて称名寺の僧で、称名寺には珠光が建てたといわれる「髑髏庵(どくろあん)」という茶室がありますが、珠光の命日5月15日に毎年開かれる法要「珠光忌(じゅこうき)」の際に公開されています。
また、その珠光とも関わりがあり約500年という歴史をもつ茶道具、生駒市の高山茶筌も有名です。
桃山時代に確立された赤膚焼(あかはだやき)、その表面に施される奈良絵など、奈良ならではの特色のある文化が根付いています。
かつて奈良では各家庭のお庭でお茶が栽培されていたというほど、お茶が生活に密着していたそうです。
そのお茶を使ってどの家庭でも作っていた「茶粥」は、今でも奈良の郷土料理の一つとして伝わっています。
奈良の茶の湯と、茶道具買取実績
わたしたちアート熊野堂の主人は遺品整理士の資格を持っています。
かつて奈良市で受けたご依頼は、その資格を持っていたために頂けたものでした。
お子様がいらっしゃらなかったご親戚から家を相続されることになったご依頼主が、そちらの家を売却するにあたってご親戚のお持ちだった茶道具や、家のなかにある骨董品を査定してほしいとのことでお伺い致しました。
表千家系の茶道具や、ご親戚がご趣味で集められたという陶器・花器などを買い取らせて頂きましたが、「茶道具の知識が薄く、家にある物を見てほしい」との相談は大変賢明でした。
なかには近年人気が高まっている林恭助の代表作である曜変天目の茶碗があり、そちらには70万円の評価をさせて頂きました。
合計約130万円の買取金額になり、遺品整理の一環としてお役に立つことができました。
あなたのお宅にもこうした価値ある逸品が眠っている可能性があります。
奈良にお住まいの皆様も遺品整理・茶道具買取の際には、ぜひわたしたちまでお問い合わせ下さい。