大阪も、茶道・茶道具との縁が国内で最も深い地域の一つです。
堺市は茶の湯を発展させた町といわれ、茶の湯の天下三宗匠の一人、千利休の生誕地でもあります。
利休以外の天下三宗匠である今井宗久・津田宗及が活躍したのも堺でした。
そんな大阪でしたが明治維新・文明開化のあと、茶の湯を支えてきた大名や武士がいなくなってしまい、一時的に茶の湯は衰退してしまいます。
ですが、跡見花蹊によって初めて女子教育に茶の湯が取り入れられるなど、茶の湯復興への動きがいち早く生まれたのもこの大阪でした。
今では女性が茶道を当たり前に嗜んでいますが、明治が初めてなんて驚きですよね。
阪急創業者の小林一三のコレクションを収蔵する逸翁美術館や、曜変天目茶碗を含む国宝を多数収蔵する藤田美術館。
京都の藪内(やぶのうち)流と通じる茶室をもつ旧西尾家住宅など、大阪には茶道との強い繋がりが感じられる名所も多く存在します。
利休が大成させた武者小路千家の茶道を現代まで約200年間、継承・伝播してきた木津家の本拠地ももちろん大阪にあります。
大阪の茶の湯と、茶道具買取実績
大阪での茶道具買取実績の一例として、堺市で受けたご依頼をご紹介致します。
とある一軒家にお住まいの60歳前後の女性から、お子様と同居するためリフォームが必要になり、スペースを確保するためにしまっていた茶道具を整理したいとご依頼を受けました。
ご依頼主は裏千家に属する義理のお母様の影響で茶道をされておられましたが、お茶道具に関しては流派にとらわれずお好みのものをご収集なさっておられました。
またご依頼主は煎茶の方がお好きだったそうで、煎茶道具も多くお持ちで、査定のすえそれらすべてを買い取らせて頂くことになりました。
国内外問わず人気がある銀の煎茶道具はセットになっておりましたので60万円の評価をさせて頂き、裏千家をはじめとした茶道具とあわせた合計の買取金額は約100万円になりました。
大阪にはわたしたちアート熊野堂の拠点もあり、査定・買取ともに注力しております。
ご不要になられた茶道具・骨董品がございましたら、ぜひ一度お問い合わせ下さいませ。