埼玉は日本三大銘茶の一つ、狭山茶の生産地として知られています。狭山茶は甘くて濃厚な味が特徴です。
川越市にある無量寿寺中院は「河越茶・狭山茶発祥の地」として知られており、小説家である島崎藤村(とうそん)が義母の加藤みきに贈った茶室「不染亭(ふせんてい)』では今も随時お茶会が開催されています。
かつての川越藩主である酒井忠勝・堀田正盛・松平信綱らは「大名茶」の様式を確立した茶人小堀政一(号は遠州)と親しく、茶の湯を通じた交流があったそうです。
その川越にある喜多院には遠州流の流れを組む庭園があり、前述の中院では遠州宗家家元の献茶式が行われています。
江戸時代に城下町として盛えた川越市は、東京都心から1時間でいける「小江戸」として蔵造りの建造物や寺院・神社、明治から続く菓子屋横丁など昔ながらの街並みを今に伝える人気の観光スポットですよね。
比企郡にある遠山記念館では、重要文化財に指定されている茶室でお抹茶を頂くイベントも開催されています。
埼玉の茶の湯と、茶道具買取実績
かつて、東京在住の50代のご夫婦からのご依頼で、大宮にてたくさんの茶道具を買い取らせて頂いたことがあります。
親御様が他界され空き家となっていたご主人のご実家でのお見積りで、お母様が裏千家の教授をされておられたというお宅でした。
お弟子さんにわかるとトラブルになりそうとのことで、押入れ2つ分の茶道具すべての売却をご希望と、事前にお打ち合わせをさせて頂いたうえでお伺い致しました。
京都を代表する茶道具陶芸家の一人、三浦竹泉(みうらちくせん)の華やかで繊細な絵付の二閑人の水指を買い取りましたが、箱書きは井口海仙(いぐちかいせん)のもので、8万5000円の評価をさせて頂きました。
合計の買取金額は約280万円でした。
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